銀塩プリントの復権
昨日、業務用プリント機の最大手ノーリツ鋼機から、次世代銀写真プリント機が発表になりました。最大の売りは、640dpi/12bit と超高解像度/高出力階調でデジタルデータをレーザー光線で銀塩ペーパーに出力するところかな。
今までの機種では、300dpi/8bit出力が普通でしたから、そのハイスペックぶりはデジタル写真に詳しい人であればいかに凄いか理解出来ると思います。
640dpi出力の売り: 今までは2000万画素クラスのデータだと、A4程度のプリントでもオリジナルデータをリサイズ(スペックダウン)してプリントせざるを得なかったんです。 それが640dpi出力だと、EOS-1DsⅢでも未だ画素数が足りない! ピクセル等倍で出力したプリントの、「線の細さ、画像の緻密さ」には鳥肌が立ちました。 もちろんたとえ1000万画素クラスのデータでA3に出力しても、1インチ当たり640ものドットで露光するんで「線の細さ」は実感出来ましたよ。一般的に人間の目って300dpi以上の解像度があってもその差が見えないんですって。 でも、理屈抜きで、絵の滑らかさや、緻密な描写ってのは、何となくだけどわかるんですよ。
12bit処理のメリット: プリント時に色や露出の調整幅が広がるって事かな。 ポジやネガに拘って撮ってる人でも意外と知らないんですが、銀塩ペーパーって実は8ビット強しか再現幅がないんです。(注:私の経験値であり、正確に公表されたデータでは有りませんのであしからず) だから、実はデジタルだけじゃなくフィルム(銀塩モノクロの階調は別ですよ)だって実はそのポテンシャルを出し切る紙メディアは無いんです。それでも、ペーパーの性能ギリギリまで引き出すって意味では12bitである価値は十分あるんじゃないかな。
インクジェットって、シャドーの階調がきちんと再現されないし、黒いインクの多く乗った部分の光沢感が不自然で、やっぱり不満。 画材紙系のインクジェット用紙の風合いもステキだけど、絵を選ぶんですよネ。
だから私は『デジタルデータでも銀塩ペーパー出力』に拘って来ました。 一般ユーザーが見捨てた「カラーフィルム」は、「価格アップ、ラインナップ縮小」の波が止まりません。 プロラボの事業廃止も続いています。 「写真」に拘りを持つ人が、かつては当たり前だった「安くてキレイな銀塩プリント」をもっと使ったり、アマチュア層に啓蒙しないと、やがては「銀塩カラーペーパー」も市場から消えてしまうでしょう。 どんどん撮って、どんどんプリントしましょうよ。
少し硬い話になりましたが、銀塩写真関連の明るい夢の有るニュースは久々だったんで。









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