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2008年1月12日 (土)

忘れえぬ記憶

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私が小学生だった昭和40年代、犬猫を飼いたかったら、貰って来るか、拾って来るのが当たり前だった。 動物を「買う」って発想は一部のお金持ちだけのモノだった。(多分) 名犬ラッシーが流行ってて、お屋敷にはコリーがいたっけ。 動物病院って身近な存在じゃ無かったから「去勢・避妊」を猫に施すって発想えさえ無かったように思う。 だから、年に2回は「里親会」がローカルで自然発生的に行われてた。

放課後、校庭に運ばれた箱の中から、友人達は迷わず次々と仔猫を抱き上げて嬉しそうに帰っていった。そして大抵、最後に一匹だけ残っちゃう子がいる。

「もっとカワイイ子、他にいなかったの?」

親にそう言われても、子供の私にはその意味が理解出来なかった。

『カワイイ子ってどんな子?この子は可愛く無いの?』

今じゃとても考えられないけど、無垢な少年のココロは傷付きやすかった。

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「ニャ~ニャ~」

「雨戸あけちゃダメよ! もう家じゃこれ以上飼えないから。」

『・・・』

この立て札を見た時に、フッと30年以上も前の記憶が甦った。

交差点角、生垣の我が家に「捨て猫」は多かった。仔猫の届かない悲痛な泣き声は、深い闇の中で永遠に続くんじゃないか、、、子供ゴコロにそう思った。 

多分「眠れぬ夜」を初めて経験したのはこの時だったんじゃないかなと思う。それでもいつの間にか眠りに落ちちゃうんだから、人間なんて悲しいものだ。

『あっ!』

朝目覚めると何事も無かったように静かな朝だった。いつものように我が家の不思議柄の猫達は煮干ゴハンを貰って食べてるし、オトナ達は何も語ることは無かった。子供の私も何も話す気持ちになんかなれなかった。

・・・あの仔猫はどうしたんだろう?・・・

世の中には、一見「無神経」な看板や張り紙は多い。

でも、この看板を書いた人のココロの叫び、私には痛いほど突き刺さった。

 

 

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コメント

僕も記事を読ませて頂き子供の頃を思い出しました。僕が小学生の頃、親父は秋田犬に凝ってて、よく品評会へ付いて行ってたものです。近所にも猫や雑種の犬、よく泣きわめくスピッツを飼われている家もありました。でもうちの親父は血統書のない犬なんて犬じゃないみたいなところがあって雑種の犬なんか目もくれないところがありました。でも僕は親父の飼う秋田犬に腕を引っかかれて肉がはみ出る怪我をし(今でも傷跡は残ってますが・・・)それ以来犬が怖くてしょうがなかったです(今でも怖い・・・)お袋も生き物好きで縁側に籠をたくさん置いてセキセイインコを数羽飼ってました。あっそうそう近所のお兄さんは伝書鳩をたくさん飼っててよく見に行ったものです。色んな人が色んな思いや考えで生き物を飼っているんですよね、ただ親父の血統書付きじゃない犬は飼うに値しないような考えは子供ながら何で・・?って思ったものです。

投稿: Taka | 2008年1月13日 (日) 21時14分

私も猫を「買う」という考えというか、そういうものはまったくありませんでした。
保育園児だった頃、友達の家でペルシャ猫を買ってるお家があったんですけど、スーパーを何軒か経営している社長さんのお家で、「そうか、金持ちはフサフサの猫を飼ってるんだ」と思った記憶があります。その頃家では、迷い込んできて居座った黒猫を飼っていました。
ごく最近ですね、アメショーとかアビシニアンとかが人気になって、「え?猫を買う人って金持ちだけじゃないんだ」と、なんだかとても不思議な感じがしました。いや、未だに不思議なんですけどね(苦笑)。
ブランド猫もおなかを空かせている猫も、猫は猫に変わりはなく、ペットショップやブリーダーを介した場合も、それは縁かもしれませんけれど、もっと周りを良く見てみれば、より良い猫との縁がいくらでもあるのに、という思いが消せないのも正直な気持ちです。

捨ててもいい命、、本当はこの世にひとつもないはずなのに。

投稿: kayo | 2008年1月15日 (火) 03時09分

こういう看板みたいなのは、田舎の町にはたまに見かけます。ゴミ、犬猫など捨てないで。。。
山を平地にしてマンション街にしたのはいいけど、道路の向こう側は林。そこへ引っ越していく人が犬猫を捨てると聞きました。しかも、血統書の犬猫が結構いたとか。。。
私の小さい頃も、犬猫は頂いて飼うというのが当たり前でしたが、最近は買うが結構ありますね(ーー;)
私も懐いていた野良猫ちゃんを飼って上げれずに引っ越さなければならなかったのですが、不思議でその子はある夜挨拶をしにきた後、一度も顔を見せることなかったです。。。本当は飼うつもりでしたが、親が急に同居と言い出し…先住猫もいたので。。。辛い思い出です。。

投稿: めんま | 2008年1月15日 (火) 07時48分

Takaさま、こんにちは。

伝書鳩、憧れでしたね。実は私も飼ってました。いつの間にか野生化して、小屋に戻ってこなくなったっけ。
私の家の場合は「生き物は、買うもんじゃ無い」っていつも貰って来ました。まぁ、今思えば、我が家がどっちかと言うと貧しかったせいもあるんでしょうが、、、犬、猫、ウサギ、アヒル、鳩、小鳥、、、考えられる大抵の動物は常時複数飼ってたっけ。

愛犬に手を激しく噛まれたこともあります。でも怒られたのは私だった。子育て中で気が立ってた犬にちょっかい出したのは私だからって。子供だから、そんな事わかんなくて当たり前なのに、昔のオトナは厳しかったな。

やっぱり一番スキだったのは「猫」だった。
自分の手の中で冷たくなっていく猫に「死ぬ」って事を初めて教えられました。

投稿: Hoshino | 2008年1月15日 (火) 14時06分

kayoさま、こんにちは。

実は、今、実家でアメショー飼ってるんです。初めて買った猫! どうやらホームセンターで「バーゲン」で売ってたそうです。血統書付きだけど、少し模様が薄く、眼つきがあまり良くないから? どうしても連れて帰りたくなったみたいです。でも、家にイイ猫が居るとやっぱり不思議です。 ってな具合に、ショップでも、里親サイトでも、「運命的な出会い」ってあるんですネ。
今じゃカブト虫だってスーパーで買う時代ですけど、、、時代は変わっても「1つの命の重さ」は変わらないんですよね。

投稿: Hoshino | 2008年1月15日 (火) 14時35分

めんまさま、こんにちは。

配送オーダー待ちやレッカー要請待ちで待機してるドライバーさんたちの話、『CMで流行ったブランド犬が、数年後に大量に捨て犬になってる』。毎日、通年、同じ場所で「街」を見てる方々なんで「捨て」事情に詳しいんですよ。

めんまさんと同じ様な経験、私もあります。

ペット禁のマンションに住んでた時、隣の方が猫を飼ってました。家内にはナデナデさせるのに、男は嫌いみたいで絶対私には触らせてくれなかった。
我が家には絶対上がらない子だったのに、ある日進入してきて「ニャーニャー」無きまくって、家内と私の足元にスリスリ。

翌日、その子は里子に出されたそうです。
大家さんにバレちゃったみたいで。
「挨拶に来たのかな?それとも助けを求めてきたのかな、、、」
とてもセツナイ思い出です。

猫って、空気読むんですよね。
自分の居場所が無い事、察知しちゃうんです。

投稿: Hoshino | 2008年1月15日 (火) 15時14分

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