春を待つ
「この子、毎日新鮮な魚を食べてるんですか?」
「・・・エサ代も安くないんだよ。」
運良くおじいさんの家に転がり込んだこの子は、毎日カリカリを貰ってるそうだ。
「時給に換算したら300円位だよ。燃料は1500円は掛かるし。これじゃ浜でぼんやりしてたほうがマシさ。」
今は、ボラなどの安い魚しか入らないそうだ。
「山に藤の花が咲く頃になんないと、漁はダメだよ。」
現実は厳しいみたいだ。
此処も、人間と猫が「夢物語」のように暮らしてる漁村じゃないけど、、、
おじいさんにとって「ニャンコ」は大切な存在。
浜を自由に駆け回るこの子を、夕闇の頃になると探して廻ってるおじいさん。
こういう光景って、ありそうで無い。
「普通」が一番良いんじゃないかなって私は思う。
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