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2008年3月12日 (水)

エピローグ

Imgs1806

2007年に開催致しました写真展『東京湾岸のねこたち』が「第17回林忠彦賞」候補に推薦されておりました。

お蔭様で、最終選考10作品にまでは残れましたが、残念ながら(っていうか、写真展初開催の若輩者が取る様な軽い賞じゃないんで当然ですが)受賞には至りませんでした。アマチュア写真の最高峰とされる同賞に「推薦→最終選考10作品に選出」だけでも十分な名誉と考えております。 が、推薦して頂きました委員の方やご期待頂きました皆様にはご期待に沿えず申し訳なく思っております。

選考委員長の細江英公先生の総評に「東京湾岸のねこたち」の感想を頂きました。

周南美術博物館:第17回林忠彦賞 最終候補作品 選考委員長総評

>「この猫のいる風景の遠くに都会の風景が見えてますね」

私の写真の向こう側に物語を見て頂いたのがとても嬉しい。高名な写真家さんに、文章で自分の写真を評価して頂いたのは初めてなんで、とても光栄に思いました。

選考委員の皆様、細江英公先生、ありがとうございました。

「猫の写真」でも、真摯に取り組めば「ドキュメンタリー写真」としてきちんと評価される前例は作りました。 志高き同志の皆様、ステキな写真を発信し続けて下さいネ。

「東京湾岸のねこたち 2007」は終わりました。

そして、「東京湾岸のねこたち2009」の始まりです!(多分、、、)

追記

本館「WANGAN NEKO」の方、更新が滞っています事お許し下さい。今撮影している写真をWEBで公開するか否か、、、写真展の絡みもあるんで戦略的に少し迷っています。今しばらくお待ち下さい。スイマセン。

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コメント

Hoshinoさんの写真は一般の人の身近な事であり
共感してくれる人は、すご~く多いです
それに、プロがここまで認めてくれるのは
しっかり地位を掴めたと思います。

賞を取ろうと思えば、賞狙いの玄人好みの作風に偏り
きっと、Hoshinoさんが撮影してて楽しくないと思いますよ

優しい気持ちでネコたちに接している写真、これからも楽しみにしています

投稿: ロメオ三世 | 2008年3月12日 (水) 10時16分

おめでとうございます。
一気にではなく、少しずつ、でも着実に前に進んでいるかんじが、
Hosinoさんらしくて、私はステキだと思いました。

投稿: マイクのママ | 2008年3月12日 (水) 12時43分

ロメオ三世さま、こんばんは。

そうですね。どんなスタンスであれ写真って撮影者が楽しくなきゃ、その結果の写真だってツマンナイんですよネ。遠くへ行くのがスキな人は、その道程さえ楽しいんだし、「我が家の子が一番」な人は、家がいい。そういう写真が一番ステキじゃないんでしょうか。

「チャレンジ」は美しいけど「無理」はかっこ悪い。 
テーマなんてどこにでもころがってるんだし、身の丈でいいんですよネ。
「猫を撮る」って事が『テーマ』だと勘違いしてる人も多いけど、そうじゃないんですよ。

「猫をどう撮るか、猫って生き物をどう捉えるか」

単純で簡単な事なんですよネ。 

投稿: Hoshino | 2008年3月13日 (木) 00時43分

マイクのママさま、こんばんは。ありがとうございます。

「写真って誰のためにあるの?」

私の一つのテーマでもあります。

気鋭の作家さんの写真は、確かに私みたいなナンチャッテ写真家が見ても面白くてワクワクします。
でも「写真」に興味が無い人が見ても多分100人中99人は「???」って感じなんじゃないかな。
写真は一部の写真愛好家だけの物じゃない。

だからこうして皆さんと一緒に少しずつ成長して行けたらいいなって思ってます。
皆さんに見てもらう事により、私も成長する。
そして自然と皆さんも写真を見る「目」が肥えてくる。
それに応えるべく私もさらに一歩進む。
この一年は、まさにそんな感じだったと思います。

「猫が嫌いな人」、「猫は好きだけど野良猫写真なんかキライって人」、そんな人のココロを揺さぶる写真こそ、「真の猫写真」じゃないかなって思ってます。

投稿: Hoshino | 2008年3月13日 (木) 01時06分

Hoshinoさんのお名前を間違えてHosinoと書いてしまいました。
大変失礼いたしました。お詫びいたします。

投稿: マイクのママ | 2008年3月13日 (木) 16時38分

マイクのママさま、こんばんは。
アハハ、気付きませんでしたよ。

こちらこそ、猫の集会所の方の日記に頂いたコメントほったらかしでスイマセンでした。あちらの方、すっかり忘れてしまってて、、、あれって思い出してつい最近拝見しました・・・一年間もほったらかしで、申しわけありませんでした。coldsweats01

投稿: Hoshino | 2008年3月13日 (木) 19時45分

こんばんわ。そしておめでとうございます。猫を撮りだして色んな猫写真集見てきました。それぞれにいい写真だなとは思っていましたがなんかこう余韻が無いっていうか心に響いてくるものが無かった。WANNGANNEKOを初めて拝見させてもらったとき鳥肌が立った。これだ!!この猫達だ!!撮影者は一体何者!?(笑)って・・・
写真論の写の字も知らない僕に同じ目線でコメして下さり、時には励まして下さったり、Hoshinoファンでよかったと改めて思います。

豊かになった時代に逆行し人の心はなんだかすさんできているように思います。
Hoshinoさんの作品は被写体は猫ですが、猫を通して人の心に訴えるものがあります。猫が好きな人も嫌いな人もWANNGANNEKOを観たらもう少し自分を見つめなおせれるんじゃないかな?と思います。だからまだまだこれからもWANNGANNEKOは続いて欲しいです。そして僕も少しずつ少しずつ成長できたらと思います。

投稿: Taka | 2008年3月13日 (木) 20時21分

Takaさん、こんにちは。

余韻、、、

そうなんですよ。
衝撃的な写真ってその時はホント、金槌で頭を殴られたようなショックなんだけど、1週間もすれば、あるいは何度も繰り返し見てると、普通になっちゃうんです。

・・・余韻は残る。

あの写真展から約一年ぶりに会った、私の若かりし頃を知ってる人にこう言われた。

「あなたは『猫の写真』じゃなくて、『猫の姿に自分をダブらせた写真』を撮ってきたんでしょう。 だから会場で写真を見て少し照れくさかった、、、」

少し嬉しかった。

これからも自由な発想で(メチャクチャかもしれないけど)、見てくれた人が「穏やかな、でも、少しだけセンチメンタルな気持ち」になってくれるような写真だけを撮って行きたいと思ってます。

共に前に進みましょう。

少しずつで十分ですから。

投稿: Hoshino | 2008年3月14日 (金) 14時45分

わお。そういう賞があるんですね。
最終10名まで残るなんて、すごい!
でも当然のような気もします。
だって星野さんの猫写真は新しい猫写真です。
誰も今まで星野さんのように猫を写さなかったのですから。
私は写真に限らず、アートというものがまったくわかりませんし、なぜ好きなのか言葉にはできないけど、
>「猫をどう撮るか、猫って生き物をどう捉えるか」
というコメントを拝見して、私が星野さんの写真を好きなわけが少しわかったような気がします。
「星野さんにとっての猫という生き物」が私は好きなんだと思います。それはたぶん「私にとっての猫という生き物」に近いのかな、と思う。猫に限らず生き物を人間としてどう捉えているかは十人十色で、その捉え方はもうなんていうか、長年の人生というか性格というか、人としてのバックグラウンドで決まるようなものですからね。
やっぱり被写体は「猫」やそれぞれであっても、同時に「自分」が被写体でもあるのでしょうね。
だから、星野さんの写真は切ないですけど、私にとってはとても親しみを感じる写真でもあります。

・・・上手く書けないですね。ちょっと意味不明かしら?(汗)。

「東京湾岸のねこたち2009」
激烈に応援しますからね^^。

投稿: kayo | 2008年3月14日 (金) 19時35分

Kayoさん、こんばんは。

一般的にはあまり知られてない賞なんで、ご存知無くても当然だと思います。
一言で言えば、「その年に発表されたアマチュアの写真集、写真展の中から一番を決める賞」です。

この賞で特に重要なのが「いかにそのテーマを追求し、物語として表現されてるか」でしょう。 基本的には何年、何十年も撮り貯めた作品の集大成が選ばれ、ベテランの方が受賞しています。
私のような今回が初個展で、しかもたった1年半の集大成で展示、写真集さえ出してない「あんた誰?」みたいな人間に、細江先生から講評して頂けただけでも名誉な事なんですよ。本当に。

もし選ばれれば、銀座のホテルで表彰式があり、150人もの写真関係の先生達の前で挨拶しなきゃならない、、、やっぱ私には無理でしょう!

kayoさんのおっしゃる通り、「その人の生き様」って被写体に投影されて写るんじゃないかな。

私は事情があって、幼少期に「待ちぼうけ」を食う事が多かった。 一日数本しかないバスを、ある人が来るんじゃないかとずっと待っていた。オンボロバスから本当にその人が降りてきた時の嬉しさったら。 もう40年近く前の事なのにその時の映像が鮮明に記憶に残ってる。

多分、その時の自分が「人待ち猫」「孤独猫」の姿にダブってるんじゃないかなって思う。だからいくら普通に撮ろうとしても、少し陰がある写真になっちゃうんじゃないかって。

丁度1年前の今日が写真展の初日だったんですよ。
正直、写真的に見ればあの時より現在の方が上手くなってると思う。でも、何かが足りないと自分でも感じてる。

「毎週来てるね。あんたはシツコイ性格だね。」

猫のおじさんにそう言われながら初心に返って、毎週コツコツと同じ様な写真を納得行くまで撮影してます。
気長に待ってやって下さいネ。

投稿: Hoshino | 2008年3月15日 (土) 00時13分

遅ればせながら、おめでとうございます!
10人に残られるなんてスゴイです。
入賞するのはもちろん素敵なことですが、
ある意味、こういう批評をいただけたことの方が
重みがあるように思いました。

写真のもつ力は、今さらですが大きいし
自分の年齢、環境、気持ちによっても
印象が違ってくると思います。

Hoshinoさんの撮る猫たちは
見たそのときは強烈な印象じゃない作品も
少し時間が経ってから「あ、あの子は…」と
見直したくなるものも多いんですよね。

またぜひ個展で、生の写真も拝見したいです!

投稿: 猫姫 | 2008年3月17日 (月) 11時46分

猫姫さま、ありがとうございます。

権威ある賞って、(コンテストじゃなくて)最終的には1作品しか頂けないのがイイですね。 準○○賞とか審査員特別賞なんて無い。 ましてや「今回は逃しましたが是非出版しましょうよ、200万円で」なんてウサンクサイ話も無いし。 

今回A4サイズ50枚のポートフォリオは周南市美術館に収蔵されます。 
が、そのブックの制作費だって自腹ですからそういう意味でも本当に純粋な「写真賞」な訳で、10作品に選ばれただけでも十分ですよ。

ましてや細江英公先生の講評が写真の技術論じゃなくて、『野良猫の向こう側にいるけど写ってない人間の存在』にまで言及している点が嬉しいです。 細江先生の「野良猫物語」でしょう。 こんな風に作者の独り善がりじゃなくて『作品を見てくれた人がそれぞれの想いで物語を創造してくれる』写真が私の目指す所でしたから、この総評は人目に触れる機会も殆んど無いでしょうけど、それでも私の勲章です。

準備不足で2008年の個展はかないませんでしたが、2009年以降に必ずや皆様に物語の続きを御覧頂きたく日々精進しています。今しばらくお待ち下さいネ。

投稿: Hoshino | 2008年3月17日 (月) 14時30分

Hoshino様
ご無沙汰しております。
時々来ておりましたが、コメントができない心境が続いていました。
ごめんなさい。

入選おめでとうございます!
とても名誉な賞の最終10作品とはすごい事でしょうけれど
私の中では「東京湾岸のねこたち」の作品は完全にトップ受賞で当然と感じております。
これだけ多くの人の心を感動させ魔法をかけ続ける力がある強烈な作品でした。

私の人生を変えたといっても過言ではない写真でした。

あの魔法のお陰で、今まで味わったっことの無いような
喜びも苦しみも悲しみもいっぱい背負う事になってしまいました。

魔法は未だに解けず、もがき苦しみながら泣き笑いの毎日です。
全てHoshinoさんのお陰であり、Hoshinoさんのしわざです・・・?
写真って不思議ですね。
見る人が自分の人生をそこに映し合わせて見る時、
その人の心の波動が写真のもつパワーと一致してしまう事があるんですね。
その瞬間、一瞬にして感動の渦に巻き混まれてしまうのでしょう。
漫画などの1シーンのように、
足元をさらわれ滝つぼに自分が渦巻きながら吸い込まれていくみないな感じで。
「アレ~~~」って声を出しながら
身体が回転しながら渦の彼方に吸い込まれていくってイメージ・・・

写真というものがこんなにも人の心を動かすものなのかと驚きました。


「東京湾岸のねこたち」に出逢え、停滞しがちだった私の人生が、音を立てて動き出したようです。

野良猫達の生活を見渡すと、楽しい事よりはるかに辛い事が多いけれど、
彼等をそっと見守りながらも、彼らの強さに私自身が支えられています。

Hoshinoさん、ありがとうございます。
そして「東京湾岸のねこたち」ありがとう!
世界中の猫達に平等に小さな幸せが与えられる事を祈っています。

投稿: 870 | 2008年3月18日 (火) 10時29分

870さん、こんばんは。

人間って不思議。
悲しみも苦しみも、喜びさえも、
全てを忘れながら生きて行く。
忘れない構造の脳を持つ事だって出来たハズなのに、忘れ去る進化を選んでしまった。
何故って?
そうじゃなきゃ、石になっちゃうから。
だから、辛い時は逃げたってイイ。
悲しい時は、泣けばイイ。

やがて月日は流れ、つかの間の喜びの中でフッと蘇る忘れえぬ者達の記憶。
繰り返し刻まれる事により「忘れ得ぬ記憶」だけが積もって行く。
人として大きくなるってそんな事じゃないかな。


写真のチカラって「北風と太陽」の話に通ずる部分があるんじゃないかな。
いかにも「お涙頂戴」って感じの悲惨な写真ばかりじゃココロは動かない。むしろ、真実から目をそむけてしまうんじゃないかな。
美しく、一見冷たい程に突き放した感じの写真。その向こう側の真実に想いを馳せた瞬間、人は何かをせずにいられなくなっちゃうんじゃないかな。

870さん、昨年6月の展示を見た後の「二日酔い状態」って所じゃないかな。
早く「迎え酒」、、、もとい、「東京湾岸のねこたち」の続きでスッキリして頂かなきゃネ!


投稿: Hoshino | 2008年3月19日 (水) 00時24分

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