カテゴリー「撮影解説」の3件の記事

2007年4月 6日 (金)

撮影記 Ⅲ

大事な事を忘れてました。写真展で一番多かった質問。

③ 「どうして猫の写真を撮るようになったのか?」

2年半位前の事。会社のスタッフに写真を見て欲しいと言われた。友人、知人からも写真の指導をして欲しいと頼まれる事が多かった。

公園で撮った猫の写真だと言う。正直 「またか・・・」 と思った。何度か猫の写真を見てきたが、大体が『猫が写ってる』だけだった。

「いいんじゃないかな。」

いつも社交辞令でこう答える。でもその時は、本当にそう思った。ピントも甘く、露出もダメ。およそ写真と呼べる物では無かった。でも、そこには、野良猫の逞しさや、気高ささえも写っているように感じられた。

「野良猫の強さに憧れてるんです」

彼女の言葉に、はっとした。

『猫』の姿に、自分の気持ちが反映されるのではと思った。

それから下町や、公園で猫を撮るようになった。

子供のころ、いつも2~3匹の猫と暮らしていた。『哀愁』『孤高』『気高さ』が、猫に対する私の思いだった。

そして言葉にしなくても、私の写真を見た人がそれを感じてくれた。

不思議なほどに。

(どうして下町や公園から、『東京湾岸のねこたち』になったのかは、また次の機会に。)

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(東京都葛飾区で撮影)

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2007年3月24日 (土)

撮影記 Ⅱ

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②使用機材と、撮影スタイル(三脚は使うのか?、露出モードは?など)について。

「東京湾岸のねこたち」にテーマを絞って撮影するようになって、2年経ちました。

写真展で生の写真を見た方は一様に驚きますが、全てデジタルカメラで撮影してます。自宅では、エプソンのPX-5500とキヤノンのIP7500を使い分けてインクジェットプリントしてますが、展示は、フジカラーの銀塩ペーパーに出力したプリントです。

カメラは、2005年3月~9月迄が、キヤノンEOS-20Dと、EOS Kiss DNを使用。2005年10月~現在迄は、EOS-5Dを2台使用してます。1台にEF24-105nnF4IS付き、もう1台にEF70-200mmF2.8IS付きが基本です。カメラバックには、EF300mmF4IS(常時)と、EF100mmF2.8マクロ(昼間のみ)EF35mmF1.4(夜のみ)を入れて持ち歩きます。時々思い付きで、単焦点レンズも連れて行きます。レンズについては、本館の機材紹介を御覧下さい。(かなりのEFレンズを所有してますが、EOSを使い始めて14年、少しずつ買い集めた結果です。)

撮影スタイルは、基本的に露出はオート(評価測光)で-2/3補正、ISO100、RAWで撮影します。DPP2で現像後、PhotoshopCS2で仕上げてます。デジタルAF一眼レフで、ピントも露出もカメラ任せで撮る事により、作画に専念出来る様になりました。カメラマニアには、今のカメラはつまらないと思いますが、作家には良い時代が来たと思います。フィルム代もかかりませんし、撮影からプリントまで自分で完結させられますから。 《フィルムを否定する訳では有りません。私も10台はフィルムカメラを持ってますし、何より自他共認めるカメラ小僧(オヤジ)ですから・・・》

三脚は、長時間露光時以外は原則使いません。三脚を使うと、どうしても構図が硬くなりライブ感のある写真が撮れません。シャッターチャンスも逃しますし。IS(手振れ補正機構)のお陰で、1/8sec位までは、ブレずに撮れますので、出来るだけ手持ちで撮る訓練をする事、オススメします。

レンズ以上に拘るのが、PCのモニターです。EIZOの1677万色出る物がオススメです。モニターキャリブレーターも必需品です。モニターがダメだと絶対にデジタルが嫌いになります。

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2007年3月23日 (金)

撮影記 Ⅰ

当ブログは、「WANGAN NEKO撮影記」なのに、撮影にまつわる話が全然無いですよネ。

写真展会場で多かった質問に関する話を、少し書いて行こうと思います。疑問、質問等ございましたらコメント残して下さい。出来る範囲でお答えいたします。

① まず、「夜間の撮影」が多い事について。

どんなテーマでも追い続けるうちに、必ず季節や時間帯のバリエーションが増えて来ると思います。奇をてらって夜の撮影を始めた訳ではありません。暗くなっても未だ帰りたくなくて、だんだん遅い時間まで撮るようになりました。

私にとって、デジタルカメラ無しでは夜猫を語れません。

デジカメの『ホワイトバランス』という概念を積極的に活用する事で、夜間撮影は昼間と同じ感覚で可能になりました。蛍光灯や水銀灯の色カブリをコントロールしたり、月夜をブルーの冷たいイメージにも、オレンジの暖かいイメージにでも思いどうりに表現出来ます。小型のランタン等で、補助光を当てる事も可能になりました。

又、感度が自由に設定出来る点も心強いです。三脚使用時はISO100で高画質、手持ちでライブ感を狙うなら、ISO1600で自由な構図、と1枚ずつ自由に設定出来るのがウレシイ。その上、ISO400以上では、フィルムよりノイズ(粗粒子感)が少ない。

おまけに、その場で画像が見れるので、夜撮効果が確認できる。現像所に行って、「カット出来ませんでした!」と長巻のポジフィルムを渡されてミジメな思いをした人には、このありがたさが判ると思います!

もう1つ、最も重要な要素が『デジタルならではの絵』です。

フィルムが『光を受ける』のに対して、デジタルは『光を集めに行く』感じと言ったら判り易いと思います。時計の文字盤が読めない位の闇夜では、デジタルの圧勝です。

10ルクス以下の暗闇の中、人間の肉眼では見えない映像を、カメラが創造してくれると考えてます。

「もしかしたら、猫達にはこんな風にはっきりと夜の世界が見えてるのでは?」

そう思ってから、益々夜の撮影に没頭するようになって行きました。

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《御願い: 当記事は夜間撮影を推奨する物では有りません。夜間の人気の無い公園等での撮影は、思わぬ怪我をしたり、もめごとにに巻き込まれたりと危険がいっぱいです。オススメいたしません。特に単独行動は極力お控え下さい。また、土地勘の無い場所での夜間撮影は絶対にお止め下さい。当サイトの写真は、数ヶ月の下調べの後に撮影された物ばかりです。》

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